LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

LOVE × Chage (シンガーソングライター) 「今日ここライブを続けてきたという事」

1. オファー理由は「情熱と安心のバランス」

1. オファー理由は
  「情熱と安心のバランス」

●LOVEさん(以下L)が大先輩であるChageさん(以下C)に出演をオファーをした理由は?
L:2011年の東日本大震災直後より、ご縁があって福島県相馬市に通うようになったのですが、そこでいろいろな人が職種も世代も超えて支え合っている姿を見たときに、「音楽の世界も見習う部分があるんじゃないかな」と思ったんです。だからこの企画を始めるときに、あえて同世代のミュージシャンだけでなく、大先輩のChageさんにもオファーしました。
C:あの震災のときは、みんな自分に何ができるのかを模索したり、自問自答していたんだよね。そんなときに彼女からオファーをもらって、「自分と同じ思いをしている人がいるんだ」と感じることができてうれしかったな。しかも彼女は、自分で旗を振ってくれたんだよ。被災地のために何かをするきっかけを与えてもらえて、僕はLOVEちゃんに感謝しています。
L:Chageさんが出演をOKしてくださったとき、「俺は30年ぶりの弾き語りだからな」って言ってくれて。先輩や後輩の壁を越えてイベントをできたということが、本当にうれしかったです。
セカイイチ / LOVE / Chage / 磯貝サイモン / 石原正一
(2012年大阪umeda AKASO)
C:2012年に開催された第1回目のumeda AKASOのステージに立ったとき、普段のライブとは空気感が違うことに驚いたね。会場にいる人たちの「自分たちも協力したい」という気持ちが、場内に充満していて。それを感じたときに、「音楽も捨てたもんじゃないな。音楽でもこれだけのことができるんだ」と痛感しました。
L:シンガーソングライターとしてだけでなく、あのときは人間としてのChageさんが見れた気がして本当に感動しました。「大スターなのに、こんな風に出演する後輩やお客さんと会話をしてくれるんだ」って驚きました。この経験はその後のライブにも反映されていて、私はいつも出演者の人たちに「今日ここライブだったら、人間らしい部分を出せる」と言ってもらえるようなステージを作りたいと思うようになりました。
C:人間として、彼女の心意気に惚れたんだよ。彼女って本当に面白い子で、実はこのオファーをもらったときも、電話でもメールでもなく一通の手紙だったからね。
●なぜ、あえて手紙でアプローチを?
L:過去に面識があったとはいえ、大スターChageさんのメールアドレス、知らないですもん(笑)。だから、手紙しか方法がなかったという理由もありますけど。でも、Chageさんにはどうしても手紙を書きたいと思ったんです。うまく言えないのですが…Chageさんには「情熱と安心のバランス」みたいなものを感じていたんです。
C:情熱と安心のバランス?初めて言われたな。
L:直感ですけど、Chageさんは大きな事を動かしている人なのに安心感があるんです。これまでのChageさんのライブを見ていて、懐の深さみたいなものを感じていたというか。「情熱と安心のバランス」は、その後他の方に出演オファーするときにも意識するようになりましたね。
C:企画して、人を集めて、まとめて…。すごく大変な仕事だと思うけど、それでもやりたいという熱意を彼女の手紙から感じたし、文房具をプレゼントするというコンセプトも素晴らしいと感じたな。いろいろな支援方法がある中でも、贈るものが文房具なら、音楽と一緒で、お客さんもすっとこの企画のコンセプトに入れるのではないかと思った。文房具というセレクトは、この企画に加担したいと思った大きな理由だったよ。
●LOVEさんが文房具をセレクトした理由は何だったのですか?
L:2011年の震災直後に入学式を迎えた保護者の方の中には、大きな声では「おめでとう」と言えなかった方がいらっしゃったと聞きました。だから私は「がんばって」という言葉だけじゃない、いろんな方々からの祈りや想いも「おめでとう」という言葉に込めて贈りたいと思ったんです。
文房具に同封したラミネートパネル
相馬市の小学校入学式
C:自分もそうだったけど、子どもにとって文房具って最高の宝物なんだよね。
L:あくまでも保護者の方が贈る文房具が一番であるべきだと思ったので、私はあえて派手な文房具を贈らないようにしたんです。だから、ぼんやりとしか認識していない子どもたちも多いんじゃないかな(笑)。
C:それがまた彼女らしいよね。でもね、すぐに思い出さないかもしれないけど、いつかじわじわと感謝の気持ちを実感することがあるんじゃないかな。