LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

LOVE × Chage (シンガーソングライター) 「今日ここライブを
続けてきたという事」

2. LOVEは平成のジャンヌ・ダルク?

2. LOVEは平成の
    ジャンヌ・ダルク?

● すごく仲の良さそうなお二人ですが、Chageさんから見てLOVEさんはどんな女性ですか?
C:不思議な子、そして無償の愛の子。いい奥さんになりそうだけど、LOVEちゃんが嫁に行ったら、それはそれでさみしいかな。最初に出演オファーの手紙をもらったときは、まさにジャンヌ・ダルクみたいな子だと思った。こんな風に自分で旗を揚げて、みんなに「私についてきて!」って言える人はなかなかいないよ。そして人を引き寄せる吸引力みたいなものもある。その吸引力のおかげで、今日ここライブも豪華なメンバーをブッキングしてこれたんだよね。
L:毎年、みなさんミュージシャンとしてそれぞれのスタンスがあるので、「音楽で一つになる」っていうのが実は難しいことなんだとも思いました。でも、綾小路翔さんが「俺、ひとりアコースティック初めてなんだけど、何すればいいの!?」と参加してくれたり、矢井田瞳さんが「弾き語りのためにループマシン持ってきたんだよ!」って嬉しそうに言ってくれたり。まさかの坂崎幸之助さん(THE ALFEE)が「1年生になったら」を「60歳になったら」に変えてアドリブで観客を盛り上げてくれたり。尾崎裕哉くんがツアーの前日に駆けつけてくれたり。
LOVE / Chage / 矢井田瞳
(2015年大阪サンケイホールプリーぜ)
出演者の方々が普段しないことを、今日ここライブと相馬の子どもたちのためにしてくれたのは本当にありがたかったです。ミュージシャンとしてはもちろん、エンターテイナーとして、私自身、一番勉強になりました。
LOVE / Chage / 矢井田瞳
(2015年大阪サンケイホールプリーぜ)
C:今日ここで知り合ったミュージシャンは、その後も何だか気になるんだよ。お互い声をかけて番組に一緒に出演したり、どこかで会えば「最近どう?」って声をかけたり。今日ここを通じて、良い縁や笑顔がたくさん生まれたよね。
L:それを聞いて私も本当にうれしいです。続けてきてよかった!
●被災地に行かずに、遠隔地でライブを開催をするという彼女の考えについてどう思いましたか?
C:素晴らしいと思ったよ。被災地に行くことだけが目的じゃないから。距離は関係なく、遠方からでも自分たちの応援したいという気持ちを送るのは価値のあることだと思う。
LOVE / Chage / 永井誠一郎(Pf)
(2017年東京EX THEATER ROPPONGI)
L:被災地から離れているからこそ、そこで集められる人の想いもある。そういう思いを込めて企画タイトルも『今日ここにいるという事』に決めたんです。その話をしたときに、Chageさんがこのタイトルをほめてくださったのがうれしかったです。1~3年目は私の故郷の大阪で開催して、4~6年目は大阪と東京の二都市で開催にして。
LOVE / Chage / 永井誠一郎(Pf)
(2017年東京EX THEATER ROPPONGI)
C:今日ここライブに参加できたことは、僕にとってはもちろん、東京や大阪にいるファンにとってもうれしいことだったと思うよ。何かしたいという気持ちがあるけど何もできなかった人たちが、「こういう企画なら、自分たちも被災地のために何かできる」と、動くことができたからね。