LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

 LOVE × 並河進(新ソーシャル・デザイン・エンジン 代表) LOVE × 並河進(新ソーシャル・デザイン
・エンジン 代表
「相馬に想いを馳せるという事」

3. 200年ぶりに新しい青が生まれる!?

3. 200年ぶりに新しい青が
    生まれる!?

●次回の今日ここライブは、「青」がキーワードになるとお聞きしましたが…。
(相馬市2017年、LOVE撮影)
L:相馬を一緒に旅したときに相馬の美しい空や海を見て、「青をキーワードにして何かできないか」という話になったんですよね。
N:LOVEさんに「相馬の海がすごくきれいだからぜひ見てほしい」と言われて見に行ったのですが、その海が本当に素晴らしかったのが印象に残っています。
(相馬市2017年、LOVE撮影)
L:確かその海をみた感想が、ポエムで私に送られてきましたよね(笑)。
N:そうですね、あまりにきれいだったからポエムを書いてしまいました(笑)。でもそれぐらいきれいな深い青でした。それ以来、青について考える日々が続いています。「希望」や「夢」という漠然とした言葉を使わずに、未来への可能性を「色」に託して、目に見える形あるものをテーマにすれば面白いんじゃないかなと思っています。
●具体的に「青」がどんな形で生かされてくるのでしょうか?
L:実は私が青にこだわりたいと思った理由は他にもあって。ちょうど今年の春ぐらいに、200年ぶりに新しい青が発見されたというニュースを知ったんです。
N:その話は以前も、すごく熱心に語っていましたよね。
L:ニュースを見た瞬間に「これだ!」と思いました。人類が最後に発見した青は200年前にフランスの化学者が発見したコバルトブルーですが、それ以来の新しい青なんです。しかもその新しい青は、紫外線を100%遮断する成分でできているんです!

(“新しい青”の顔料のサンプル。)
N:なるほど、それは面白いですね。
(“新しい青”の顔料のサンプル。)
L:紫外線を遮断するということは、劣化しないということですよね。つまり理論上は“forever”な青、未来永劫人類で輝き続ける青になるわけです。
N:確かに、その青と相馬がつながると面白いと思います。
L:例えばその新しい青を使って、象徴的なモニュメントを作っても面白いですよね。この新しい青が持つ意味や可能性は、きっと人の心にメッセージとして届くと思うんです。できれば文章とか絵とか、小さな子どもからお年寄りまで、みんなに伝わる形で新しい青の存在を発信できないでしょうか。理想的なのは、塗料会社の人がこの記事を読んで、この青に「SOMA BLUE」という商品名をつけてくれる、とか!
N:商品名に相馬が使われたら、それはすごいですね!
L:それくらい、相馬は新しい青に相応しい街だと思うんです。相馬には自主的に街を盛り上げて、新しいものを作っていきたいと思っている人がたくさんいます。彼らは本当に、すごいエネルギーを持っていると思うんですよ。私たちはそんな相馬と新しい青をつなぐ役割を果たせればうれしいです。
N:本当に彼らはすごいエネルギー持っていますよね。それは僕も感じています。
L:私も文房具を贈ることを通じて相馬の子どもたちの保護者の方々ともお会いしていますが、どんな環境でも子どもを守り育てるという素晴らしいエネルギー、悩みながらも答えを導いて立ち向かう姿勢を感じました。
N:今日ここライブも、相馬の人が持つエネルギーを引き出せるような存在になれれば良いですね。