LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

 LOVE × 大堀相馬焼 松永窯 LOVE × 大堀相馬焼 松永窯 「『新しい青』で、相馬の
海開きを祝うという事」

4. 陶器を作る、それぞれの故郷の土

4. 陶器を作る、
    それぞれの故郷の土

父:LOVEさん、浜通りの言葉がだいぶわかるようになったんだね。
L:そうですね!松永窯はもともと、相馬より南の浪江で栄えていたんですよね?そういえば、お二人のご出身はどちらなんですか?
母:主人は浪江の窯元の家に生まれていて、私は相馬の隣町の南相馬市の方です。
L:土と陶器は、切っても切り離せないものですよね。私も陶器を通じて、それぞれの土地の土が陶器にとっていかに大事か考えました。その土地の土が使えなくなることが、窯元にとってどれだけの苦労になるのか。震災が一つの産業に影響するということについても、深く考えさせられました。松永窯は武士さんがここ白河に再建されてから、全国の窯元の協力を得て、以前使っていた浪江の土と同じ配合の土を再現したって聞いたんですけど…。
母:そうなの。すごいことなの。だいぶ失敗もしたけれどね。
父:今でもまだ上手くいかないときもありますよ。物によっては、焼いたら釉薬ゆうやくがはげてしまうこともあってね。
L:陶器って、ほんと、奥深いですね。
父:そうですよ、陶器は作ってる人間も奥深いんですよ。
母:お父さん…(笑)。
(2017年7月、初めて松永窯を訪れた際。
四代目・松永武士さんはOne young world
summit 2014 Japan Ambassadors、
AERA2014年12月発売号
「日本を突破する100人」に選出されている)
L:いや本当にそうだと思います!(笑)武士さんが今、大堀相馬焼を広めるために頑張っていることも素晴らしいと思っています。第三者にとっては窯を再建する話は美談かもしれませんが、実際はそんな楽ではないというお話も聞きました。でも武士さんが国内外のいろいろなブランドとコラボレーションしたり、ワークショップを開催したりしているのは、すごい行動力だなと。
(2017年7月、初めて松永窯を訪れた際。四代目・松永武士さんはOne young world summit 2014 Japan Ambassadors、AERA2014年12月発売号「日本を突破する100人」に選出されている)
母:息子は誰に会うのも物怖じしないのね。とにかく相馬焼の同業者同士、みんな仲良くやればいいんじゃないかって。自分のところだけじゃなく、窯元全部がよくなればいいと考えているみたい。そして今はどんどん窯元が減っているから、伝統を守るために窯元をもっと増やそうとしているの。窯元を増やすためにインターンシップを受け入れていて、全国の学校に行って「よかったら来てください」ってアピールしてる。やっぱり若い人が入ってくるってのは活気があっていいわね。
L:じゃあ松永窯の場合は、武士さんや吉田さんがまた新しい風になるんでしょうね。私も武士さんのおかげでここに来れましたし、日本初や世界初のコラボレーションが実現できて感謝しています。
母:実際に絵付けをやってみて、どう?
L:想像していたイメージと全然違いました!もともと陶器は好きですけど、やってみてなお好きになりましたね。武士さんには、今日ここライブ当日に大堀相馬焼で飲む利き酒ワークショップを開いていただきます。そして今回上絵薬うわえぐすりに使っていただいたこのインミンブルーで、今度は「SOMA BLUE」という絵の具を作って、相馬の海開きを祝いたいと思っています。
母:相馬にとっては、記念すべき海開きですもんね。
L:その絵の具を作るためのクラウドファンディングを4/28の今日ここライブ当日から立ち上げるんですけど、ご協力いただいたこの特注陶器は、クラウドファンディングにご協力いただく方に大切なお礼の品として届けさせていただきます。
母:そうですか!よろしくお願いします。
L:そして今日ここライブを相馬で開催させていただく3年間、みなさんと一緒に相馬の街づくりをしようという話になっているのでよろしくお願いします。今回は本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします!
「新しい青」で今日を描こう。 震災後初の海開きに希望の色を。 〜SOMA BLUE絵の具プロジェクト〜