LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

 LOVE × 髙橋誠 先生(相馬市教育委員会 防災士) LOVE × 髙橋誠 先生(相馬市教育委員会
防災士
「子どもたちを見守るという事」

4. 福島県から偉人が生まれる?

4. 福島県から
    偉人が生まれる?

L:被災地の子どもたちは震災という大きな出来事を経験して、目の前に突き付けられた現実を受け止め、学習し、新しい道を切り拓くということに挑んできたわけです。この子たちは将来、その経験を生かして社会で活躍できる人間になりうると思うんです。
T:実は私もそう思っていて、福島県から偉人を出そうと考えているんです。
L:いいですね!福島県から偉人!
T:彼らは震災という世界的な体験の中で、思いやりや助け合いの精神、そして命の重みを実感しています。震災で学んだそれらのことを、前向きな未来のために生かしてほしい。そういう気持ちを込めて、私は「夢ある防災教育」をスローガンに防災訓練を実践しているんです。
L:夢ある防災教育、最高ですね。さらに…例えばですが、今は取り出せない放射能を取り出す科学技術だって、今の子どもたちが数十年後に開発する可能性も十分にあると思うんです。
T:そうですね、その可能性はあると思います。
L:でも、そうして子どもたちに夢を託すだけの大人になるのも歯がゆいので、子どもたちが科学にも興味を持ってくれるようなサポートをしたいんです。そして私は「もしここから科学者や宇宙飛行士が生まれたときに、今日ここライブから届いた鉛筆で青写真を書いてくれるかな?」と胸の内で盛り上がりたいですし。
T:いいじゃないですか、夢見るミュージシャンですね(笑)。夢を持つのは素晴らしいこと!夢を語れない人間はつまらないですよ。
L:髙橋先生と話していると本当に楽しいですね。相馬がこんなに楽しい場所だとは思わなかった!この街から、どんな面白い子どもたちが出てくるんでしょうね。
T:子どもはどんな逆境の中でも楽しむ本能を持っていますから、それを押しつぶすことなく、生かしてあげれば良いだけなんです。自由に自分を表現して、爆発して、思いきり楽しむ!来年からの今日ここライブが、その機会になってほしいです。
(2017年12月。復興7年目に向かう、相馬市役所。学校教育科にて)
L:今日ここライブは相馬の教員の方々の理解があったうえで育まれたイベントでもあるので、子どもたちだけでなく先生方にも遊びにきていただきたいですね。「利き酒ワークショップ」にて、美味しい日本酒も用意していますので…。
T:日本酒ですか、それは楽しみですね!(笑)
L:はい、ぜひ大人も羽を伸ばしにきてください!防災教育に興味をお持ちの全国の教員の方々にとっても、きっと有意義なイベントになると思います。
(2017年12月。復興7年目に向かう、相馬市役所。学校教育科にて)