LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事

 LOVE × 並河進(新ソーシャル・デザイン・エンジン 代表) LOVE × 並河進(新ソーシャル・デザイン
・エンジン 代表
「相馬に想いを馳せるという事」

1. 最初に声をかけた人。

●今日ここライブを相馬市で開催することが決まって、LOVEさん(以下L)が最初に並河さん(以下N)にコンタクトをとったきっかけは何でしょう?
L:関西関東から文房具を福島に贈るというこれまでのコンセプトから変わって、今度は福島から全国へ…今日ここライブを相馬市で開催するなら、これまでとはまた違ったことを発信していきたいと考えたんです。例えば、これまで今日ここライブに来てくれた東京や大阪の人たちに、相馬の子どもたちの成長を発信するとか…。でも私は「伝える」プロではないので、伝えることに長けている方にアドバイスしていただきたいと思いました。そのときに真っ先に頭に浮かんだのが、並河さんでした。
N:久しぶりにLOVEさんから連絡があったときは、「なんで自分に連絡がきたんだ?」とびっくりしました(笑)。
(2017年夏、相馬を訪れた際。パーキングエリアにて)
L:それから、恵比寿でご飯を一緒に食べたんですよね。
N:そこで今日ここライブの話や相馬に対するLOVEさんの熱い想いを聞きまして、僕にできることがあればお手伝いがしたいと。確かに、これまで東京や大阪で開催してきたライブを相馬でやるなら、これからは少し今日ここライブの意味も変わるでしょうね。それに伴い、主催者側がどう表現を変えていくかを一緒に考えるお手伝いができればと思います。
L:それから数か月後、一緒に相馬に行きましたね。アイスをたくさん食べすぎて、並河さんがお腹をこわしたのを覚えています(笑)。
N:そうですね、そんなこともありました(笑)。
(2017年夏、相馬を訪れた際。パーキングエリアにて)
L:一緒に相馬に行って、新白河で大堀相馬焼の職人さんに会って、相馬でいつもお世話になっているおばあちゃんの家でご飯を食べて、さらに狛江相馬焼の窯元に行ってお話を聞いて…。いろんな人に会いましたね。
N:LOVEさんに案内されるがままについて行ったので、LOVEさんの地元に一緒に帰ったような気分でした(笑)。
●並河さんの力を借りたいと思った理由は何でしょうか?
L:たまたま私が並河さんの作った『ハッピーバースデイ3.11』を読んだんです。東日本大震災が起こった2011年3月11日に出産した女性やその家族を取材した本だったのですが、それを読んで「やっぱりこの人はすごい!」と思って。彼にぜひ、ブレーンとして加わってほしいと思いました。
N:ありがとうございます。『ハッピーバースデイ3.11』はたまたまご縁があって3月11日に震災地で生まれた子どもに出会い、すごく衝撃を受けたことがきっかけで作った本なんです。
L:本当に素晴らしくて、移動中の電車の中で読んで号泣してしまいました。
N:3月11日はたくさんの人が亡くなった日というイメージが強かったですが、生まれた子もいるんですよね。お母さんたちの話を聞いているうちに、3月11日の“悲しみ”だけでなく、“喜び”にも目を向けるべきだと思うようになりました。周囲があんな状況だったから、生まれた子どもに声高らかにおめでとう!と言えなかったお母さんもいたと思います。
L:そうですよね。私も、この先もっと“喜び(YES)”に目を向けていくことも必要になると思っていました。
N:今日ここライブも、そういった喜びの感情を引き出せる存在になると思うんです。だから、僕にできることがあればぜひお手伝いさせていただきます。
L:ありがとうございます。2018年の今日ここライブも、そんな喜びの感情があふれたイベントにしたいと思っています。