LOVE × 大堀相馬焼 松永窯
LOVE × 大堀相馬焼 松永窯
「『新しい青』で、相馬の
海開きを祝うという事」
2. 震災七年目、始まりの海
- L:このワンポイントバージョンでも、夫婦茶碗を作っていいですか?
- 父:いいですよ、ぜひLOVEさんが色を塗って作ってみてください。
- L:じゃあ使ってくださる方を想像しながら。妻は今日も頑張りましょう…夫もしっかり頑張りましょう…。こんな感じでしょうか?
- 吉田:綺麗ですね!可愛い。
- 父:青が強調されていいと思います。何かこう、相馬と一緒に、だんだんと希望が広がっていくような感じがしますね。馬は馬で意味があって(※)、こちらはこちらで「始まりの海」という感じがしますよね。
- (※相馬焼に描かれる馬は「左馬」といい、馬の左側だけが描かれる。「右に出るものがない」という意味があり、縁起が良いとされている。)
- L:こんな素敵な陶器を作れたのも、吉田さんに上絵薬を作っていただけたおかげです。吉田さん、ありがとうございます。
- 吉田:いえいえ、世界で200年ぶりに発見された新しい青の話を知れてよかったです。じゃあ、縁の部分も塗っておいた方がいいですね。
- 一同:(吉田さんの作業を見て)…丁寧!
- 母:なんだか、波の色みたいな感じがするね。
- 父:じゃあ窯に並べようか。850度まで温度を上げて10時間くらい焼いて、それからまた同じくらいの時間をかけて冷まします。こうやって、並べてね。
- L:行ってらっしゃい、SOMA BLUE…。
- 父:ここ(窯の前)で皆さんで行う儀式があるんです。二礼、二拍手。お祈りしますよ…。そして一礼して、火を入れます。
- L:ありがとうございます。よろしくお願いします。