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LOVE × 渡辺俊美
(アーティスト)
LOVE × 渡辺俊美
(アーティスト)
「音楽で街と街をつなぐという事」
2. それぞれの街の人の顔が見えるように
2. それぞれの街の人の顔が
見えるように
(2012年3月、福島空港。
市川勝弘写真展「日常」
と合わせたイベント内、
ライブとトークショーに
出演したLOVEと渡辺俊美)
(2012年3月、福島空港。市川勝弘写真展
「日常」と合わせたイベント内、ライブと
トークショーに出演したLOVEと渡辺俊美)
L:最初に俊美さんと出会ったのは2012年3月、福島空港で開催されたイベントで。私は以前から俊美さんの作品、大好きで聴いていましたけど、実際にご本人に会ってびっくりしたんです(笑)。
T:ギャップでしょ?見た目は「TOKYO No.1おしゃれSOUL SET」なんだけど、実際はかなりなまってるもんね〜!吉幾三さんよりなまってる。
L:あははは!安心しますよ!(笑)それ以降もいろいろなイベントで俊美さんの背中を見て、思ったことがあるんですけど、福島県出身の方が言えることと、私たちのような存在がさらに第三者に伝えられることってやっぱり違うなと。
T:福島県出身の人間でも、発信したいことや意見は違いますからね。でも、それで正しいんです。僕は意見は違ってもお互いを尊重し合い、大きなくくりで一つになろうと思っています。
L:そんな俊美さんの目に、大阪出身の私がやっていることはどう写っているのでしょう?
T:まず、目線を子どもたちに向けていることが素晴らしいですね。何が大切なのか、何を贈れば喜んでもらえるのか。相手の気持ちをよく考えていますよね。心の支援というのかな。そして初めて会ったときに今日ここライブの話を聞きましたが、次に会ったときもちゃんと続けているということも素晴らしい。続けるということは、並大抵ではないですから。
L:屈強な人がお米や水を運び、ロックンローラーが音楽を運び…。いろいろな応援の形がありますけど、私にできることは街と街をつなぐこと、関西や関東の人たちからの応援の声を預かったから、それを届けることだと思って。このイベントを通じて実感したのですが、他地域の人たちからの「応援を届けたい」という想いは止まらないんです。そして今は、現地の人たちの想いが止まりません。バラバラだったチームが今一つにまとまって、街づくりが始まろうとしているんですよね。
T:立場が違うといえども、み〜んなで一緒に復興をしていくわけですからね。コミュニケーションが大切なのだと、僕も震災を通して改めて思いました。大人がそれを実践できれば子どもたちも真似できるし、支援が届いて喜んでいる子どもたちの姿を見て、今度は大人がまた動いていかないといけないって。
L:それが実感できるのがすごいんですけど、今回は相馬の人たちが「こんなことも一緒にやろうよ」と言ってくれて、
もはや支援ではなく共同作業になってきたんですよ。
T:そう
「支援する人・される人」ではなく、友だちなの。
L:ええ。ゆくゆくは、相馬だけでなく、日本全国のためにもなるように、と密かに願ってるんです。被災地の大人たちの挑戦や子どもたちの成長を見て、他の地域はどんな風に刺激を受けてくれるだろう!?って。
T:今年の3月11日も、俺、双葉町の仮設でライブやっててね。あれから改めて僕も「見る方・やる方」じゃなく、どうしたら「みんな見るし、みんなできる」今日ここライブにできるかなあって考えているんですよ。
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